光通信の安定性と安心安全を支えるTOSA

TOSAは1980年代頃に光トランシーバーのために開発された装置で、光を発するダイオード、駆動ドライバ、捉えた光を信号化する光学インターフェイス、稼働させるための電力供給を行う電気インターフェイスなどで構成されています。多くのケースでは大部分が既に組み立てられた状態のサブアセンブリーと呼ばれている形式で供給され、光トランシーバーの製品を製造する工場などで組み込まれます。TOSAは信頼性が高いのに加えて様々な応用ができることから、当初は光トランシーバーのために開発されましたが、現在では多くの光通信システムで採用されています。光トランシーバーにTOSAを使用した場合のメカニズムは、マイクから捉えた音声をデジタル化した後に暗号化し、それを電子信号から光信号に変換して送信され、それを受信した端末で復号化され音声が再生されるという仕組みです。

同時にデータが圧縮されることから通信の安定性が増したほか、暗号化された状態で万が一傍受されることがっても、解除キーが存在しないことから復号化するのは極めて困難で、盗聴のリスクを皆無とすることに成功しました。TOSAが持つ優れた機能は光ファイバー回線や5Gのアンテナ施設などのインフラが整うことでより活かされ、光トランシーバーでは個人のプライベートな会話からビジネスユースの秘匿が必要な通信、そして災害時の緊急連絡など様々なシーンで役立っています。TOSAの存在が生活を豊かにしながら、安心安全にも貢献しています。